喘息(ぜんそく)は遺伝による影響を受ける?喘息と遺伝子の関係を調査してみた

喘息とは

喘息は気道が炎症を起こすことによって、健康な人と比べて気道が狭くなってしまうことによって気管内部の空気のとおりが悪くなることにより発症します。

喘息を発症し炎症が引き起こされている気道は正常な気道より敏感な状態となってしまっていて、空気中に含まれるホコリやタバコの煙、ストレスなどの刺激によって狭くなることで発作を起こします。

喘息の発作が起きると、息苦しさや、呼吸時の「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)、あるいは咳き込む頻度が多くなるといった症状を引き起こします。

喘息は遺伝するのか

結論から申し上げますと、喘息は遺伝の影響を強く受けます。

ただし、遺伝により必ず喘息を発症するというわけではなく、遺伝により喘息に対する感受性(喘息の発症しやすさ)があらかじめ決まっています。

喘息に関連する遺伝子は第4染色体、第5染色体、第6染色体、第10染色体、第12染色体のDNAに含まれており、特定の遺伝子の塩基配列により喘息の発症リスクを数値的に評価することができます。

従って、自身の遺伝子に起因した喘息の発症リスクを理解しておくことで、喘息の予防につながります。

喘息に関係する遺伝子の検査方法

※遺伝子検査サービス会社で実施する喘息の発症リスクの具体的な評価方法はノウハウ(会社独自の技術)であり公表されておりません。
以下でご紹介する内容はVaDE(ゲノム情報データベース)やNBCD(バイオサイエンスデータベースセンター)等で公表されている内容を参照してゲノラボが独自にまとめたものであり、遺伝子検査サービス会社が実施する遺伝子検査の方法を説明したものではありませんのであらかじめご了承願います。
喘息の感受性を評価するためには遺伝子の特定の場所に存在する塩基の種類を検査します。

具体的には以下のとおり遺伝子を検査していきます。

⑴第4染色体の遺伝子に存在するSNP
第4染色体の遺伝子に存在するSNP《rs7686660》の塩基を確認することにより喘息の発症リスクを検査できます。

当該箇所に存在する塩基がチミン(T)かグアニン(G)かによって喘息の感受性が変わり、チミン(T)である場合は喘息を発症しやすく、グアニン(G)である場合は喘息を発症しにくくなります。

ヒトは両親から2つの対立する染色体(遺伝子)を継承しているわけですので、遺伝型(両親からそれぞれ継承している《rs7686660》の組み合わせ)で考えるとTT>TG>GGの順番で喘息の発症リスクが高くなります。

⑵第5染色体の遺伝子に存在するSNP
第5染色体の遺伝子に存在するSNP《rs1837253》の塩基を確認することにより喘息の発症リスクを検査できます。

当該箇所に存在する塩基がチミン(T)かシトシン(C)かによって喘息の感受性が変わり、シトシン(C)である場合は喘息を発症しやすく、チミン(T)である場合は喘息を発症しにくくなります。

従って、遺伝型(両親からそれぞれ継承している《rs1837253》の組み合わせ)で考えるとCC>CT>TTの順番で喘息の発症リスクが高くなります。

⑶第6染色体の遺伝子に存在するSNP
第6染色体の遺伝子に存在するSNP《rs404860》の塩基を確認することにより喘息の発症リスクを検査できます。

当該箇所に存在する塩基がアデニン(A)かグアニン(G)かによって喘息の感受性が変わり、アデニン(A)である場合は喘息を発症しやすく、グアニン(G)である場合は喘息を発症しにくくなります。

従って、遺伝型(両親からそれぞれ継承している《rs404860》の組み合わせ)で考えるとAA>AG>GGの順番で喘息の発症リスクが高くなります。

⑷第10染色体の遺伝子に存在するSNP
第10染色体の遺伝子に存在するSNP《rs10508372》の塩基を確認することにより喘息の発症リスクを検査できます。

当該箇所に存在する塩基がチミン(T)かシトシン(C)かによって喘息の感受性が変わり、シトシン(C)ある場合は喘息を発症しやすく、チミン(T)である場合は喘息を発症しにくくなります。

従って、遺伝型(両親からそれぞれ継承している《rs10508372》の組み合わせ)で考えるとCC>CT>TTの順番で喘息の発症リスクが高くなります。

⑸第12染色体の遺伝子に存在するSNP
第12染色体の遺伝子に存在するSNP《rs1701704》の塩基を確認することにより喘息の発症リスクを検査できます。

当該箇所に存在する塩基がチミン(T)かグアニン(G)かによって喘息の感受性が変わり、グアニン(G)ある場合は喘息を発症しやすく、チミン(T)である場合は喘息を発症しにくくなります。

従って、遺伝型(両親からそれぞれ継承している《rs1701704》の組み合わせ)で考えるとGG>GT>TTの順番で喘息の発症リスクが高くなります。

上述した複数のSNPの遺伝子型を総合的に評価することで、遺伝による喘息発症リスクを評価することが可能になります。

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