努力する能力は遺伝の影響を受ける?努力の遺伝子の存在を調査してみた

このページでは、努力と関係する遺伝子の存在についてご紹介いたします。

努力は人が何かを成すために必要不可欠な能力といえますが、最近の遺伝研究によって努力する能力に関係する遺伝子が存在することが明らかになってきました。

努力を引き出す遺伝子の存在

努力する能力に関係する遺伝子は、ヒトの第17染色体内に存在しています。
この遺伝子内に存在するSNP(2本の第17染色体内部の遺伝子の特定の位置に存在する塩基の組み合わせ)である《rs17608059》を構成する塩基がチミン(T)であるか、シトシン(C)であるかによって粘り強い傾向か、そうではないかが分かります。努力とはすなわち粘り強くひとつの物事を進めていくことですので、粘り強さが高いということは努力する能力が高いと言い換えることができます。

具体的には、SNPの塩基がシトシン(C)の場合は努力する能力が高い傾向にあり、チミン(T)の場合は努力する能力があまり高くない傾向にあります。
SNPは2つの染色体の同じ位置に存在する塩基の組み合わせですので、CC>CT>TTの順番で努力する能力が高い遺伝子的傾向を持ちます。

努力する能力が遺伝する仕組み

続いて努力する能力の傾向に関係するSNPが遺伝していくメカニズムを説明していきます。

ヒトは両親の持つ第17染色体を1本ずつ遺伝により継承しますので、《rs17608059》を構成する2つの塩基は、一方が父親由来で他方が母親由来のものとなります。

上記のイラストのとおり、父親と母親から1本ずつ第17染色体を遺伝により継承しますので、この遺伝の法則にあてはめると、2本の第17染色体に存在する両親と子の《rs17608059》は以下のような関係性を持ちます。
①両親ともにCCの場合
両親のCをひとつずつ遺伝により継承し、子もCCとなります。

②両親の一方がCC、他方がCTの場合
一方の親のCと、他方の親のCまたはTを遺伝により継承し、子は50%の確率でCC、50%の確率でCTとなります。

③両親ともにCTの場合:
一方の親のCまたはT、他方の親のCまたはTを遺伝により継承し、子は25%の確率でCC、50%の確率でCT、25%の確率でTTとなります。

④両親ともにTTの場合:
両親のTをひとつずつ遺伝により継承して、子もTTとなります。

以上のとおり、努力する能力の傾向に関係する遺伝子は親から子へ遺伝していきます。

努力って素晴らしい

著名な音楽家の一人であるベートーベンは以下のような言葉を残しています。

「努力した者が成功するとは限らない。しかし、成功する者は皆努力している」

交響曲の開拓者であり、楽聖とまで呼ばれたベートーベンでさえ、人の見えないところで血の滲むような努力を重ねていたのでしょう。
様々な分野における成功者は人の見えないところで努力をしていたという話はよく聞きますが、一流の方で何も努力をしなかったという方は聞いたことがありません。(本人は努力と思っていない場合がありますが、、、素晴らしいことですよね。)

また、トーマス・エジソンは以下のような言葉を残しています。

「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」

ほとんどの方が一度は聞いたことのある言葉ではないでしょうか。
この言葉には後日談があり、本当にトーマス・エジソンが言いたかったことは「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄になる」ということだったようですが、いずれにしても努力をするのは当然のことで、そのうえでひらめきというスパイスが必要になるということが言いたかったのでしょう。

メジャーリーガーのダルビッシュ有さんも以下のような言葉を残しています。

「練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。」

この言葉の本質的な意味もトーマス・エジソンの残した言葉と同じだと感じます。
ただ努力するだけでは不十分で、努力というベースの上になぜ努力が必要なのかを考えながら努力し続けなければ結果に結びつかないということを言っています。

では努力して成果が出なかった場合はどうなるのでしょう?努力は無駄になるのでしょうか?
この疑問に対しても、やはり努力されて一流の領域に行き着いた方が良い言葉を残しています。
まずは、王貞治さんの言葉です。

「努力しても報われないことがあるだろうか。たとえ結果に結びつかなくても、努力したということが必ずや生きてくるのではないだろうか。それでも報われないとしたら、それはまだ、努力とはいえないのではないだろうか。」

また、イチローさんも同調するように以下のような言葉を残しています。

「やってみてダメだとわかったことと、はじめからダメだと言われたことは、違います。」

たとえ結果が生まれなかったとしても、その努力が真の努力であれば、その過程は次のステップにつながっていくのでしょう。
血の滲むような努力を積み重ねて来られた方の言葉は重みがあります。

いずれにしても、多くの方が尊敬する偉人の成功のベースとして存在していたのが努力であり、努力することができるということは成功する素地があるということでもあります。

おわりに

以上のとおり、特定の遺伝子が努力する能力の傾向に影響を与えていることが解明されています。

注意していただきたいのは、遺伝子が与える影響はあくまでも傾向に留まるということ。
遺伝というものはSNPがTTだから努力できないとか、CCだから努力できるといったことを決定づける性質のものではありません。

偉人の言葉を借りると、真剣に努力した場合は結果が出ても出なくても、なんらかの自分にとってプラスになるものを得ることができるはずですので、何事にも努力をする習慣をつけたいものです。

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