肥満は遺伝による影響を受ける?肥満と遺伝子の関係性を調査してみた

肥満とは

肥満とは身体中に過剰に脂肪が蓄積された状態を指します。
従って、見た目が太っていない方でも身体中に蓄積された脂肪の量が多ければ肥満と診断されます。

肥満の判定基準には様々なものがありますが、現在国際的に広く使われている方法はBMIという数値を元にした肥満の判定です。

BMIの数値は体重(kg)を身長(m)の2乗で割ることにより算出されます。
方程式にすると、BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))となります。

現在の日本においてはBMIが25以上の方を肥満と定義づけています。なお、理想とする最も病気にかかりにくい標準体重はBMI22とされています。

つまり、日本人の平均である身長1.7mの方であれば、体重が64kgでBMIが22.14となりほぼ標準体重であると評価されます。
同じ身長の方で体重が73kgある方であれば、BMIが25.25となり肥満と評価されるわけです。

諸外国の多くではBMIによる肥満の基準値を30に設定しているため日本の25という肥満定義の基準は一見厳しいように思え、BMI25を超えても大丈夫なのではと勘違いをしてしまいがちですが、日本人は外国人に比べ体質的に血糖値を下げるインスリンの分泌能力が低く、BMI25を超えたあたりから急激に糖尿病の発症リスクが高くなってしまうため注意が必要です。

また、肥満で気をつけなければならないのは糖尿病だけでなく、日本人の死因の多くを占める脳卒中や心筋梗塞などは動脈硬化によって引き起こされる疾病ですので、この動脈硬化を引き起こす一番の原因となる肥満には気を付けておかなければなりません。

肥満は遺伝するのか

遺伝により継承した体質により、肥満の感受性が決まります。

つまり、肥満が遺伝するというわけではなく、遺伝により肥満になりやすい人や肥満になりにくい人がいらっしゃるわけです。

「肥満になるのはだらしがないから」という一言では言い表すことのできない原因が遺伝子上に存在しているわけです。
ですので、遺伝的に肥満になりやすい人はそうでない方に比べ、食生活を含めた生活習慣に気を使ってあげる必要があります。

肥満の感受性に関連する遺伝子は第6染色体、第9染色体のDNAなどに含まれており、特定の遺伝子の塩基配列により肥満のなりやすさを数値的に評価することができます。
したがって、自身の遺伝子に起因した肥満の感受性を理解しておくことで、積極的な生活習慣の改善につなげ、ひいては肥満の予防につなげることができます。

肥満に関する遺伝子の検査方法

肥満に対する感受性を評価するためには遺伝子の特定の場所に存在する塩基(SNP)を検査します。

具体的には以下のとおり検査していきます。

⑴第6染色体の遺伝子に存在するSNP
第6染色体の遺伝子に存在するSNP《rs2206734》の塩基を確認することにより肥満の感受性を検査できます。

当該箇所に存在する塩基がチミン(T)かシトシン(C)かによって肥満の感受性が変わり、シトシン(C)である場合は肥満になりやすい体質で、チミン(T)である場合は肥満になりにくい体質と評価されます。

ヒトは両親から2つの対立する染色体(遺伝子)を継承しているわけですので、遺伝型(両親からそれぞれ継承している《rs2206734》の組み合わせ)で考えるとCC>CT>TTの順番で肥満リスクが高くなります。

⑵第9染色体の遺伝子に存在するSNP
第9染色体の遺伝子に存在するSNP《rs11142387》の塩基を確認することにより肥満の感受性を検査できます。

当該箇所に存在する塩基がアデニン(A)かシトシン(C)かによって喘息の感受性が変わり、シトシン(C)である場合は肥満になりやすい体質で、アデニン(A)である場合は肥満になりにくい体質と評価されます。

従って、遺伝型(両親からそれぞれ継承している《rs11142387》の組み合わせ)で考えるとCC>CA>AAの順番で肥満リスクが高くなります。

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